番組小学校が開校して140年、世の中は変貌し、子どもたちをとりまく環境も大きく変わりました。全国的に拍車がかかる少子化によって、京都では小中学校の統合が進んでいます。子どもたちは学区の学校ではなく、新しい学校へ通い、大勢の友達と出会います。しかし、校区に学校がなくなっても、学区の人々が子どもたちに向ける温かいまなざしは変わりません。今回はこのように統合を行った下京区内の小中学校に焦点をあて、遺された資料や写真でそのあゆみを振り返りました。番組小学校開校時の貴重な資料や、おじいさんやおばあさんが使っていた今では懐かしい教具類、往時の学校の姿・学校生活・校区の様子などを写した写真などを展示しました。また、各学校の卒業生である画家や作家が、学校へ寄贈したすばらしい美術品も一堂に展示しました。これら数々の資料は、昔から学校で大切に保管され、現在に引き継がれた「たからもの」です。展示をご覧いただき、先人たちの学校への熱い思いを感じ取ってくだされば幸いです。